2020年新年の挨拶
 イギリスの脱EUはないという予想が外れて残念です。EUの弱体化を喜ぶ勢力が世界をかき回しているのを見ると、混沌とした世界に人権と民主主義、法による解決を突きつけEUの存在は頼もしく、また日本がそのEUと戦略的バートナーシップを締結し、日本もEUと共に世界平和を目指せると喜んでいたのですが、とても落胆しました。イギリスの議会の論争を毎日のようにチェックしてして、労働党ジェレミー・コービン党首に毎日のように失望させられました。トーリー党ジョンソン党首に対案らしい対案を提出できず、有権者の心が離れていくのを歯がゆく感じました。コービン党首は政治的嗅覚を失っているとしか思えませんでした。1月末にはBrexitは実現し、今年末までの離脱交渉の結果いかんに関わらず、EUから離れていきます。イランとの核合意を一方的に放棄し、ロシアを引き込むアメリカの傍若無人ぶりで、アメリカは中近東の人たちの信頼を失いつつあります。世界が揺れ動く状況下ですが、アメリカや中国やロシアにだけ目を向けるのではなく、EUやインドやインドネシア、そしてアフリカなどにも目を向ける必要があります。
 このような意味で、石川EU協会はEUの動きをキャッチし、翻って、日本とアジア、そして世界を見るためにEU研究会を行っています。内外の識者による講演会、会員による研究会などを行っています。
 私たちの活動は,日常的に会の運営を担う事務局のメンバーと、多くの会員によって支えられています。私たちの催し物は参加が無料で、市民に開かれています。参加して下さる市民や学生さんが私たちの活動の支えであります。皆さまの一層のご支援をお願いするとともに、このような会に興味を持たれる方のご入会は大歓迎です。また事務局(全員無料のボランテア)を手伝って頂ける方を歓迎します。今年も刺激的な催し物を企画したいと考えています。皆さまのご参加とご協力をお願いいたします。
                                                             会長 楠根重和


                                                

EU加盟国の新年の挨拶

新しい催し物ほど上に来ます
The newest event comes above.

タイトルは石川EU協会の催し物(共催を含む)ならびに特にEU関係で重要と思われるものです
Events in read are our own events, co-sponsered is also included.
赤タイトルは他の団体や石川EU協会会員やその他のEUに関する催し物等です。
皆様からの情報を事務局にお願いします。
Events in black are those of other organisations


2020年の催し物 (Events 2020)

12月10日 講演会 
    講演者 岡本宜高先生 
   
岡本宜高先生は金沢大学人間社会学域法学系、国際学類講師の先生です。ロンドン大学クイーン・メアリー校で
    歴史学博士を取得され、イギリスとヨーロッパ統合の関係についてお話しして頂くことになっています。12月にはBrexitも
    具体的な形となって現れていると思いますので、そのあたりも含めてお話しされるとのことです。

    時間 5時30分開場 6時講演開始 8時閉会
    場所 四高記念館多目的利用室3

    皆さまにお願い With Corona での講演で、Social Distancingを必要とします。大学コンソルシアムから、多目的利用室3では
    講演者を含めて最大15名の収容人口となっており予め参加者の名前、住所、電話番号を届けなければなりません。
    そこで先着12名だけを受け付けます。あらかじめ3名を除いていますのは、講師の方、会の運営者2名が入っているからです。
   参加者される方はメールに名前、住所、電話番号を記載して石川EU協会の公式メールで申し込んで下さい。

楠根会長の講演者紹介                              講演者の講師の岡本先生

 
コロナ禍で人数制限下で参加してくださった石川EU協会のコアなメンバー
イギリスの歴史から、イギリスのヨーロッパやアメリカ、世界との関係から、EU離脱に至った,イギリスの歴観、政治、世界情勢などについて、
分かり易く開設をして頂いた。その後会員からの活発な質問がなされた。

10月18日(日) 講演会 
    講演者 
Aurélie Ayub
    講演テーマ 
Coronavirus in France and French response to the pandemia (講演言語は英語、逐次通訳を調整中)
        Aurélie Ayubさんは芸術の幅広い分野で活躍しており、文化交流のフランス特使や金沢市の国際交流特使などをされ、金沢美大に
      席を置いたことがあり、その後、現在は金沢住んでおられるフランスの方です。フランスがコロナにどのように取り組んできたのかについて
      興味深い話が聞けるものと思います。また芸術関係のことも話して貰えるかも知れません。
      時間 14時から16時まで
          開場 14時 講演開始
 14時10分 講演終了 15時50分 閉場 16時
      場所 四高記念館多目的利用室3
     
     
 皆さまにお願い With Corona での講演で、Social Distancingを必要とします。大学コンソルシアムから、多目的利用室3では
      講演者を含めて最大15名の収容人口となっており予め参加者の名前、住所、電話番号を届けなければなりません。
      そこで先着12名だけを受け付けます。参加者される方はメールに名前、住所、電話番号を記載して石川EU協会の公式メールで申し込んで下さい
      申込者が上限に達したら、受付を終了いたします。申し込みの締め切りは10月10日必着とさせて頂きます。
      当日は四高記念館の中央口(ここしか開いていません)で手と指のアルコール消毒とサーモカメラ検温が義務づけられています。

      講演中はマスク着用をお願いします。非会員方も申し込んで頂いても結構ですが、会員を優先させて頂きます。
      申し込み者が少ない場合は受け付けます。これまで申し込まれた人は全員参加出来ます。
      ご不便をおかけしますが、新しい日常という、非日常を堪え忍ぶしかないのです。
      日曜日でWifiが使えずZoomで来られなかった人に配信できなかったのは残念でした。
      
      

      

8月15日(土) 総会と講演会

8月15日 総会と講演
場所 金沢港クルーズターミナル、セミナールーム (2F) 
海が見える一番大きな部屋で、本来なら百名以上は入ることが出来ますがsocial distancingを確保するために広い部屋にしました。総会の前に年会費も徴収いたしますので、宜しくお願いします。
浦設計事務所が建設した芸術的な建物に惚れ込み、総会はここで行いたいと計画してきました。

時間
15時00分 開場 部屋の一角にパイプ椅子がありますので、会場設営を手伝ってくだされば有り難いです。
15時10分 総会開始
15時50分 総会終了
15時55分 講演 
       講演タイトル 『パンデミックは社会を変えるのか』
       話題提供 楠根重和
   欧米の政策と比較しながら議論したいと思います。
16時45分 講演終了
16時45分からセミナールームの撤収(パイプ椅子等)。参加者の方におかれましては撤収のお手伝いもお願いします。
17時 閉場

金沢港クルーズターミナルには駐車場が充分あります。総会後の会食は今回行いませんのでご理解をお願いします。また会場はマスク着用をお願いいたします。
金沢港クルーズターミナルの建物の入り口にアルコール消毒液が置いてありますので、入場の前に消毒の方も宜しくお願いします。
 

総会および講演報告

予想はしていましたが、参加者は記録的な少なさでしたが、会場の美しさは素晴らしいものでした。会場の設営に会員の皆さまや非会員のかたもお手伝いに来て頂きました。この場を借りてお礼を申し上げす。
また北國新聞社の方も情報収集に来てくださいました。
総会では議長に宮崎明理事が指名され、まずは5月22日に逝去された中川恒雄理事に黙祷を捧げ、それから事業報告、決算報告、今年度の事業計画、予算報告などが全て承認されました。今年はコロナの年ですので、
役員改正の年度でしたが、翌年度に延期することなども承認されました。またこれまで会計監査をされていた中川恒雄理事の代わりに今年度から上野尚子理事(金沢学院高等学校主査)が会計監査をされることも承認されました。
この総会に来られなかった会員の方の今年度の会費納入を宜しくお願いします。石川EU協会の口座まで振込をお願いします。
メールにてご連絡ください。
こちらから、入会に関するご案内をお送りいたします。
また次の会費納入先に会費を納入すれば、会員になれます。

年会費は以下のようになっています。年会費は4月1日から3月31日を会計年度となっていますので、途中入会の場合でもその年度の会費を納入下さい。会費は会員のカテゴリーによって次のようになさっています。
          一般会員は           3,000円
          学生会員は           1,000円
          家族会員(本人分を含む)は 4,000円
          賛助会員(法人会員)は  30,000円
会費納入先
①  北國銀行 野田支店
普通預金 310670
名義 イシカワイーユーキヨウカイ
②  ゆうちょ銀行
記号13160 番号15215061
名義 イシカワイーユーキョウカイ
・ゆうちょ銀行口座をお持ちの方はATMからの振込の場合、手数料が無料です。
・ゆうちょ銀行口座をお持ちの方は窓口からの振込の場合、手数料が140円になります。
・ゆうちょ銀行口座をお持ちでない方は、手数料が525円(電信・振込金額3万円未満)になります。

講演報告
パンデミックははからずも、人類の、国家の貧富の差を浮きぼりにし、かつ経済に損害を与えないように、これまで通りの経済葛藤を速やかに行おうしているが、根本的な問題は、人種や国家や経済力で分断されている現在の体制をそのまま続けていては人類にとって幸せは訪れない。パンデミックの時代にはそれの政治利用がなされ、様々なFake情報が流される。PandemicにつきまとうのはInfodemicである。私たちの世界観の中にすでにこれまでの体制維持の情報がすり込まれている。貧しい人はますます貧しくなり、その人たちがコロナの犠牲になっていることは、アメリカの白人、黒人、ヒスパニックの感染の割合や死者の割合を見れば明らかであるし、アフリカや南米のスラム街の状況も同じである。三密を避けるというが、そもそも住宅事情がわるく、外国人労働者は劣悪な状況で働かされている。自国が充分に、いやそれ以上に感染していても、感染は外から入ってくると外国人というだけで、入国させないという茶番に疑問を持たないでいる。外国人はいつまでも他者であり、不気味で有り、悪をもたらすというイデオロギーがなければ受け入れられないことである。アメリカ黒人男性のフロイド氏が警察に逮捕されて窒息死させられたことに端を発したBlack lives matter運動の本質は、貧しい人、貧しい国、貧困の差を当然視する社会体制の容認を否定するところにその意味がある。フランシス法王がコロナ感染に関する演説で"more just and equitable society"の実現を呼びかけ、"the pandemic of poverty"を終わらせようと述べた。Covid-19の本質はthe pandemic of povertyと述べたところに感銘を受けるのである。法王はアメリカファーストとか都民ファーストを平気で呼びかけるようなポピュリスト達とは違う感性の持ち主である。
会員で希望者には講演で使ったパワーポイントを送らせて頂きます(楠根)。



8月10日 書面付議による理事会の開催。

理事の皆さまには理事会の案内を近いうちにメールか郵便物で送らせて頂きます。

6月のEUフィルムデーのヨーロッパ各国の映画が,今年はオンラインで見ることが出来ます

「EUフィルムデーズ2020オ ンライン」と題したオンライン映画祭として6月11日より6月25日ま で開催されます。
日本国内のネットワークであればアクセスが可能ですので、 どうぞお楽しみください。
 
詳細は以下のリンクからご覧くださいませ。              https://eufilmdays.jp/
 
配信は青山シアターのプラットホームにて https://aoyama-theater.jp
 
料金については会期・料金・プログラムをご覧ください。 



3月19日(木) 講演会  「ドイツにおける軍と社会の関係の変容:連邦軍の経験から日本が学ぶこと」
 
講演者 木場 紗綾 (公立小松大学国際文化交流学部准教授)
時間 開場 18時
    講演及び質疑応 18時30分 終了 20時30分
場所  しいのき迎賓館セミナールームA
講演主旨 「過去30年間にドイツ連邦軍が辿ってきた道は、激変する国際環境の中で
        ドイツ政府とドイツ社会が、軍の「海外ミッション」の意義とリスクを理解し、
       
受容するプロセスを示しており、日本社会に大きな示唆を与える。
       
PKO法の施行から28年間、日本政府はこれまで、国連PKO活動や
       
特措法による活動など、さまざまな海外ミッション(国際平和協力活動)に
        自衛隊を派遣し、国際貢献を米国および諸外国にPRしてきた。
       
他方、幸運にもいまだ、海外ミッションでの自衛官の死は発生しておらず、
        PKO5原則による縛りを受けなか、派遣先の任地の「危険性」や
        ミッションの「リスク」について議論することがタブーとなっている。
       ドイツ連邦軍は日本と同様、1992年にNATO域外への兵士の派遣を開始した。
        その後、連邦軍は110名を超える死者を出している。そのたびに、それぞれのミッ
        ションが合憲かどうか、国防省の態勢に不備はなかったのか、 任地が
       「戦闘状態」にあったのか否か、などが議会やメディアの場で問われ、
        政治論争を呼んできた。その中で、政府は徐々に、情報公開、家族支援、
        傷病兵への補償などに着手してきた。議会オンブズマンや連邦軍協会
        (BundeswehrVerband)は国防省に対して適切な対応を求め、
        ドイツ政府およびドイツ社会の連邦軍に対する態度を変容させてきた。」
講演者の木場紗綾先生は軍事社会学を専門にされています。ドイツでも研究をされています。

講演会には会員以外にも一般市民の方にも参加頂けます。申し込みの必要もありません。
今回の講演はテーマ的に石川日独協会の方にも興味を持たれると思いますので、
石川日独協会との共催事業とさせて頂いています。
皆さまの奮ってのご参加をお願いします。
新型コロナウィルス関係
会場は広く互いに十分な距離を取れます。出来るだけマスクを着用して頂けたら幸いです。
手に入れば、入り口にアルコールもご用意いたします。

       石川EU協会会長 楠根重和



政治学と軍事というあまり研究者の方が存在しない分野の発表であった。ドイツの軍隊が戦後の紆余曲折を得て今日にまで至ったことについて説得力のある説明を受けた。
日本はドイツと同じように、戦争の過去を引きずり、普通の国になれないのだが、国際貢献や平和活動に参加する過程で、ドイツのようなコンセンサスを得られず
建前と本音の中を揺れ動いている。国軍からポストモダンな軍隊へ移り変わる時代趨勢の中で、自衛隊のあり方を考えさせてくれる講演であった。
今日講演会に参加された方は、参加されたことに満足されたことであろう(文責 楠根)。

2020年2月2日 石川EU協会新年会
18時より-ホテルスカイで行いました。
大丸事務局員から新しい方も何にも参加して頂き、楽しく歓談いたしました。