2021年新年の挨拶
 トランピズムに見られるように、世界の多くの国で民主主義が弱体化したり形骸化したり、民主主義体制で独裁制が強まってきています。イギリスの脱EUは不成功に終わるとの予想を持っていましたが、強い指導者を求める雰囲気の中で、イギリスのジョンソン首相は国民の支持を取り付けている。有効なコロナ対策と、多くのPCR検査、変異コロナ・ウィールスのゲノム検査などを、ロックダウンと組み合わせて、まともなコロナ対策をとっていることも、国民の支持を集めている理由である。やっている感のみを演出する政治家の言葉遊びとデーターを隠しとまともに討論をしようとしない、どこかの首相とは違うのだろう。ワクチンで問題なのは、先進国が研究開発の段階から、資金を提供する見返りで、ワクチンを確保する手法は、パンデミック下での醜いエゴと貧富の格差を見せつけている。これらの問題にも日本はEUと手を携えて行動してほしいものである。ナショナリズムとか国益とか、自国ファーストに私たちが絡み取られないように注意しなければなりません。このような意味で、石川EU協会はEUの動きをキャッチし、翻って、日本とアジア、そして世界を見るためにEU研究会を行います。
 私たちの活動は,日常的に会の運営を担う事務局のメンバーと、多くの会員によって支えられています。私たちの催し物は参加が無料で、市民に開かれています。参加して下さる市民や学生さんが私たちの活動の支えであります。皆さまの一層のご支援をお願いするとともに、このような会に興味を持たれる方のご入会は大歓迎です。また事務局(全員無料のボランテア)を手伝って頂ける方を歓迎します。今年も刺激的な催し物を企画したいと考えています。コロナ禍が収束しない場合は、Zoomによる講演会に切り替えたいと思います。今後とも皆さまのご参加とご協力をお願いいたします。
                                                             会長 楠根重和


                                                


新しい催し物ほど上に来ます
The newest event comes above.

タイトルは石川EU協会の催し物(共催を含む)ならびに特にEU関係で重要と思われるものです
Events in read are our own events, co-sponsered is also included.
赤タイトルは他の団体や石川EU協会会員やその他のEUに関する催し物等です。
皆様からの情報を事務局にお願いします。
Events in black are those of other organisations


2021年の催し物 (Events 2021)

皆様、楠根です。Pandemieの時代には、多くの活動が停止に追い込まれています。この様な状態はいつまで続くか分かりません。
世界の各国で次々と新しい変異型ウィールスが生み出され、現在有効とそれているワクチンも、効かなくなります。
ウィールスという敵も生き延びようと必死なのです。このような状況下で、なかなか石川EU協会の催し物を開催できないことを
皆様および会員の方に申し訳なく思っています。しかし何か集まって行うことは、感染力の強い変異型の出現という現状を
考えますと、当分それも難しいと考えます。
そこで非対面式の講演会を開くことにしました。大学とか職場では普通ですが、これまで石川EU協会では行ったことがありません。
皆様に不都合を強いることになりますが、皆様の安全のために了解下さい。


5月12日 講演会 「ライン博士の日本滞在日記から見えてくる当時の日本の状況」

時間 
午後19時より21時、講演は1時間、その後、皆様と自由に質疑応答を最大1時間
講師 石川EU協会会長・ライン顕彰会顧問 楠根重和
講演趣旨

1873年から1875年の2年弱、日本研究のために、ほぼ日本全国を研究旅行したライン博士の日記から、当時の日本のインフラ、
政治状況など、日本の姿が映し出されます。当時の日本のインフラ、産業が分かります。また当時のお抱え、アメリカ、
ヨーロッパの外交官、外国貿易商社、日本人学者、日本政治家、地方の知事などとライン博士は交流していました。
ライン博士は想像以上の幅広いネットワークを構築していました。日記を読むことで、ライン博士とともに、
当時の日本を毎日のように歩き回りました。そのおかげで日本の混乱期を追体験することができました。
驚きの連続でした。 ある意味、『日本研究旅行記』よりも刺激的な、ライン博士の日記について、この様な作業を通じて、
これまで知られていない知見が得られましたので、皆様にご報告してみることにします。
皆様と一緒に明治初期の旅に出かけたいと思います。


講師紹介
楠根氏はかなり前から明治初期(1873-1875)に日本に来たJohannes Justus Reinという地理学者について研究を行っています。
ライン博士について研究している内外の学者達と情報交換する過程で、日記の編集者になりました。ライン博士が残した手書きの日記は
ラオンハイム市のライン研究者が所有してい、その存在はほとんどこれまで知られていませんでした。ボン大学地理学研究所のシェンク教授は、
このライン博士の日記の手書きの癖をボン大学の大学図書館のAIに学習させ、活字にしたものの註付けを楠根氏に依頼しました。
ライン博士の日記には、多くの日本の地名(部分的にはもう存在しない)や、ライン博士が当時日本で知り合った人たちが登場し、明治期の急激な変化の中で、それを読み取るのはドイツ側からは困難だとの判断がありました。そこで楠根氏が編集者の一人として参加することになったのです。この日記の前半が今年の1月末に、ボン大学から出版されました。現在後半部の日記の編集作業に当たっています。

講演時間 質疑応答も含めて最大2時間と言うことにしますが、あまり討議が活発でない場合は、少し早く終わりたいと思います。
Zoom講演会の
注意点、
講演時の時には、皆様は音声を切断して入って頂く必要があります。皆様の音声や環境音が聞こえると、
講演が聞きづらくなります。質疑応答の際には、発言者は手を上げて頂き、私の方から呼びかけた後に
その人のみマイクをOnにして発言して頂くようにお願いします。発言が終わるとマイクを切って下さい。
講演に参加される方は当日の18時40分ぐらいから次のホームページをクリックし、ミーティングID:とパスコード:とを
打ち込んで参加できます。
ホームページは4406577050?pwd=aVI0akw2Tzl3YWUveStMUHltUXB5QT09

18時50分頃からZoom-Meetingを開いてお待ちしています。なお正確なミーティングIDとパスコードは
石川協会事務局から会員の皆様にあらかじめメールで知らされます。無関係の人が入ってくるのを
防ぐための措置です。参加はコンビュータからも、タブレットからも、携帯端末からでもできます。それでは皆さまにお目にかかることを楽しみにしています。


講演後記
ご参加頂きありがとうございました。ライン博士顕彰会会長山下様を含め、多くの方に参加して頂き、活発な討論ができました。またライン博士の研究者の山田先生の参加も頂き、講演者としては緊張しました。
この講演で、ライン博士の日本滞在中の行動と幅広い人的交流を明らかにすることで、ライン博士の人間性、研究の関心の幅広さ、内外の学者,政治家、行政官の協力者、そして何より明治初期の日本の姿を浮かび上がるように努めました。ライン博士は石川県では誤って、地質学者の面が強調されていますが、彼の学際領域の地理学という学問は、人間の社会全体を含んだ領域です。産業、農業、交通、農業、自然など。それらを対象に研究できたのは、ライン博士がゼンケンベルク自然科学研究者協会という学術団体という協力者集団がいたということも,大きいのです。そして何よりもライン博士の人柄が多くの人を引きつけたのです。ライン博士とコンタクトを持っていた人が、その後金沢の医学の発展にも尽くしたのです。(文責 楠根)