2023年新年の挨拶
一見すると、アメリカとロシアと中国がワールドプレイヤーとして世界を支配しているように見えます。国連の安全保障理事会では拒否権を持つこれら国の一つでも反対すれば、決めることができない。しかも現在のウクライナにたいする支援は、結局アメリカの軍事産業を利するだけで、ウクライナ支援など、一方的な軍事支援は、世界をかえって不安定にさせ、核戦争の危険性を引き起こすかも知れない。果たして悪いのはロシアなのか、ロシアの言い分も理解しないといけないなど、様々な意見を読むことができます。軍事専門家は、現在の戦況をまるでゲームであるかのように、"客観的に"分析してみます。人権とか社会正義などを持ち出すのは、書生論だと言われるかも知れません。しかしウクライナ紛争や難民問題、アフリカの紛争、地球温暖化の問題、原子力発電、石油価格の上限、ダイヤモンドの取引、開発途上国支援、国際紛争解決などを考えると、EUの存在は欠かせません。EUがなければ、世界はもっと悲惨で、人権や民主主義は弱体化したことでしょう。日本はEUに近づき、戦略的パートナーシップを結ぶことで、発言力を持っています。つまり日本はヨーロッパを必要とし、ヨーロッパも日本を必要としています。日本はもっと多くの国々と多角的に相互依存することで、紛争の抑止力となり得ると思います。石川EU協会はEUの動きをキャッチし、日本とアジア、そして世界を見る見方を発信します。
私たちの活動は,日常的に会の運営を担う事務局のメンバーと、多くの会員によって支えられています。私たちの催し物は参加が無料で、市民に開かれています。参加して下さる市民や学生さんが私たちの活動の支えであります。皆さまの一層のご支援をお願いするとともに、このような会に興味を持たれる方のご入会は大歓迎です。また事務局(全員無料のボランテア)を手伝って頂ける方を歓迎します。今年も刺激的な催し物を企画したいと考えています。今後とも皆さまのご参加とご支援ご協力をお願いいたします。
会長 楠根重和
新しい案内ほど上に来ます。
6月
石川EU協会顧問で駐日駐日欧州連合代表部政治・広報部長) のローランド・ホネカンプ(Roland HONEKAMP)駐日欧州代表部政治・広報部長による講演会。
場所と日にちは未定です。
4月1日と4月2日 コンサートの案内
輪島忠雄氏が予告していたコンサートの案内です。バッハ、ヘンデル、テレマンのバロック・バイオリンと
チェンバロとソプラノ歌手によるコンサートです。チェンバロは輪島の名前が入っている、
ノイペルト・ワジマを使います。美しい楽器です。
石川EU協会は石川日独協会と一緒にのコンサートを後援しています。
コンサート申込みは直接金澤古楽堂にお申し込みをお願いします。
コンサート会場は、at homeな会場ですか,収容人数は多くありません。
宮廷の室内楽のようなものを想像して下されば分かると思います。
聞きに行かれる方は早くお申し込み下さい。
申込みはいかの古楽堂チラシ1.pdf
古楽堂チラシ2.pdにあるように直接金澤古楽堂にお願いします。
2月7日
ドイツで古楽器(チエンバロ)の製作に11年間挑戦した輪島忠雄氏(白山市在住)による体験談 - ドイツの親方制度
これは石川日独協会と共催の催物です。
日時 2月7日 18時から20時
場所 しいのき迎賓館セミナールーB
車で来られる方は迎賓館の駐車場をお使い下さい。
この講演はハイブリッドで対面形式とZoomとで行います。
Zoomで入られる方は遅くとも3日前までにお申し込み下さい。
また対面ではコロナ対策のために最大で25名しか受け付けられません。Zoomで入られる方も会場に来られる方も参加の申し込みをが必要です。次のページをクリックして申し込み下さい。
https://forms.gle/hMHqwtko1r7dfB2N7
またZoomで入られる方は講演中に、生活音が入らないようにマイクを消音にして下さい。質疑応答が始まりましたら、前もって質問をチャットに書き込んで入場下さるようにお願いします。できるだけ多くの人に質問の機会を確保するためです。
日本でピアノ製作会社に勤めた後に、ドイツ・バンベルクで11年間、チェンバロ作りのために、徒弟制度に入り,現在白山市にお住まいの輪島忠雄様がドイツの生活について講演して下さいます。
先日、白山市の工房、金澤古楽を訪ねた折に、素晴らしいチェンバロを何台も見せて頂きました。輪島様はバンベルクの工房とタイアップしてチェンバロの製作と販売を行い、かつ様々な音楽活動もなさっています。向こうの親方から十全の信頼を得ていたことなどをお話から窺い知ることができました。今回は講演だけですが、輪島様は様々なチェンバロによる音楽会を今年も計画されています。音楽会などの情報が入りましたら、ホームページで皆様に案内させて頂きます。
石川EU協会と石川日独協会とで共催で開催した,今回の輪島忠雄様のマイスター制度の話は、それを体験し、耐え、そして親方や競争相手から認められる、それ自体が教養小説(Bildungsroman)です。人間が鍛えられ、しかも人種を超えて認め合う、なかなか大学では得られない話でした。またドイツの徒弟制度が決して閉鎖的なものではなくて、国家的な資格を得られる客観的なものであることが、日本でTraining on Jobと言わるものとは無関係なものであることが分かりました。4月に開催される白山市河内地区で行われるコンサートには是非ともご参加をお願いします(楠根)。